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2011年6月23日 (木)

「原発事故はなぜくりかえすのか」

 今だからこそこの本。といっても、この本は10年前の本。1950年代から原子力を勉強し、日本の原子力のまさに立ち上げ時に研究者として携わっていた著者。そんな著者が内部の視点からみた「原発事故」の原因について書かれています。
 原子力の論文は"自分"が無く、主語が"我が国"から始まることが多いそうです。原子力の研究が国策であり、国が主体であるから、研究者も自ずと"我が国"を背負い、だから"自分"が消えるとのこと。目の前で起こっている原子力の現象・危機なども、"自分"が薄くなってしまっているから"他人事"のようになってしまうなんてことを語っています。
 思えば、今回の福島第一原発対応でも、誰が"主体"なのかが全く見えず、いろんな組織やでしゃばり某首相等が"我が国"のためにと好き勝手に動いていたように見えます。要は、共通の目標もなく、みんなが他人事のように動いてしまったがための結果・・・・。著者がこの本で訴えていたことがまさに現実になってしまったのだと思いました。

 某首相が浜岡を止め、某経産大臣がもう原発は安全だと言っていますが、ハード面の観点だけな気がしています。実際に操作・作業をするオペレーター達が安全に稼働させるためのソフト面はどうなんだろう?と思ってしまいます。

評価:★★★★★いまだからこそ。


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